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JWWの図面をMacで描くとき、いつもの操作は使える?
— クロックメニュー・パラメトリック変形・包絡まで

Windowsで長くJw_cadを使ってきた人がMacへ移るとき、いちばんの心配は「操作を覚え直すこと」ではないでしょうか。右クリックで端点を拾い、両ボタンのドラッグで画面を動かし、クロックメニューで命令を呼ぶ——手が覚えている動きが通じなければ、作図の速さは一から出直しです。この記事では、当サイトで開発しているMacの2D CAD「Olme(オルメ)」で、Jw_cadと同じように使える操作・違う操作・まだできないことを一覧にしました。

同じように使える操作

マウスの基本

  • 左クリックはフリー点、右クリックは読取点 — 端点や交点に吸着するのは右クリックだけです。左クリックで思わぬ点に吸い付くことはありません。
  • 両ボタンドラッグで表示を切り替える — 左右のボタンを同時に押してドラッグする方向で、全体表示・範囲を指定して拡大・縮小・前倍率に戻す、を切り替えます。方向の割り当てはJw_cadと同じです。
  • ホイールで拡大・縮小 — 1目盛りでおよそ1.5倍ずつ変わります。

クロックメニュー

ボタンを押したまま動かした方向で命令を呼ぶ、クロックメニューがあります。左右のボタン、時計の12方向、午前(AM)と午後(PM)の組み合わせで48か所です。

  • 午前と午後の切り替えはJw_cadと同じ — いったん中心へ戻すか、反対のボタンを押すと切り替わります。
  • 押した点がそのまま1点目になる — 線や円を描くとき、クロックメニューを出した位置から作図が始まります。
  • はじめの割り当てはJw_cadの初期設定に合わせてある — 「左の3時で包絡」「左の9時(午後)でコーナー」のように、手が覚えている方向で同じ命令が出ます。Olmeにない命令の場所(AUTOモード・外部変形・点の作図など)には、トリム・楕円・ハッチ・複写・中心線を割り当てています。
  • 48か所すべてを自分で変えられる — 設定の「クロック」で、普段使っている割り当てに合わせ直せます。

英字キー(ショートカット)

英字1文字で命令を呼ぶキーは、Jw_cadの初期設定に合わせてあります。設定の「ショートカット」で変更もできます。

キー命令キー命令
A文字M移動
B矩形Pパラメトリック変形
C複写Q分割
D消去R面取り
E円弧S寸法
F複線T伸縮
H線Vコーナー
I中心線W2線
K包絡Xハッチ
L連続線Y範囲選択
Z図形

Jw_cadで空いているキーには、O=円・G=回転・N=ミラー・U=トリムを割り当てています。Escキーは、Jw_cadと同じく「1つ戻る」です。

編集の命令

次の命令は、Jw_cadで使っていたのと同じ名前で、同じ考え方で動きます。

  • 複線 — 両側へ同時に振り分ける、連続して引く、範囲選択した線へまとめてかける。
  • コーナー・伸縮・トリム・部分消し — 伸縮は線上の右クリックで切断、基準線を決めてまとめて伸縮もできます。
  • 面取り — 角面と丸面を切り替えて使います(円弧にも対応)。
  • 包絡 — 範囲で囲んだ線の重なりを、輪郭だけに整えます。
  • パラメトリック変形 — 範囲で囲んだ部分をまとめて伸ばす・縮める。自動で入れた寸法の値は、変形に合わせて書き直されます(手で書き換えた値はそのまま残ります)。
  • 範囲選択 — 枠の中に完全に入った図形だけを選び、クリックで追加・除外する、Jw_cadの流儀です。
  • 属性取得・分割・中心線も使えます。

図面の仕組み

  • レイヤグループ16 × レイヤ16、レイヤグループごとの縮尺、書込・表示のみ・非表示の切り替え。
  • 線色1〜9と線種、SXF対応の拡張線色・線種。
  • 図形(.jws)のフォルダを登録して、部品として配置できます。
  • 原寸での印刷 — 縮尺どおりに刷れることを、実際のプリンタで確かめています。
  • JWW形式のまま保存 — Windowsでjwwを使う相手とも、そのまま図面をやり取りできます。

違うところ

  • 画面の移動(パン) — Shiftを押しながらのドラッグではなく、Option(⌥)を押しながらのドラッグか、ホイール(中ボタン)のドラッグで動かします。Shiftは「追加で選ぶ」に使っているためです。
  • Tabキー — 属性取得ではなく、吸着する点の候補を順に切り替えるキーです。属性取得は、クロックメニューか命令の一覧から呼びます。
  • 移動と複写 — 1つの命令にまとめてあり、作業中にOptionキーを押すと切り替わります(MキーとCキーで別々に呼ぶこともできます)。拡大・縮小は、移動・複写の「倍率」の欄で行います。延長は伸縮で代わりになります。
  • クロックメニューの一部 — Olmeにない命令の場所には別の命令が入っています(上に書いたとおり)。気になるときは設定で合わせ直せます。
  • コピー・貼り付け・元に戻す — ⌘C・⌘V・⌘Zなど、Macの標準のキーです。

なお、Macのトラックパッドでは左右のボタンを同時に押せないため、両ボタンドラッグの代わりにキー(⌘0で全体表示など)とピンチの拡大・縮小を使います。トラックパッドで2本指を動かすと、移動ではなく拡大・縮小になります。クロックメニューや両ボタンドラッグを手に馴染ませたいなら、左右のボタンがあるマウスがおすすめです。

まだできないこと

Olmeは2Dの作図・編集に絞ったCADで、次の機能はありません(2026年10月時点)。

  • 日影図・天空図、2.5D(アイソメ図・パース)、建具の平面・断面・立面、線記号変形
  • 外部変形、座標ファイル
  • 点の作図、目盛、整理(重なった線の削除・つながった線の連結)
  • 累進寸法、弧長・円周の寸法、文字の均等割付
  • 面取りのL面・楕円面、接楕円、距離を指定した分割
  • 図形を使ったハッチ、複数の図面ファイルの一括印刷

これらの機能で描かれた線や文字は、ふつうの図形として表示・編集できます。全体の一覧はサポートの「Olmeにない機能」にあります。

移るときのコツ

  1. 左右のボタンがあるマウスを用意する
  2. 手元の .jww をいくつか開いて、表示と印刷を確かめる
  3. クロックメニューとショートカットの割り当てを、普段の設定に合わせ直す
  4. よく使う作業(複線・包絡・パラメトリック変形など)を、実際の図面で一度ずつ試す

Olmeの公開通知を受け取る

Olmeは、JWW形式の図面をMacでそのまま開いて、編集して、JWW形式のまま保存できる2D CADです。右クリックの読取点・クロックメニュー・英字キーなど、手が覚えている操作をそのまま使えるように作っています。買い切りで、月額・年額の課金はありません。現在リリース準備中(2026年公開予定)で、公開時は7日間の無料お試しからご利用いただけます。公開時のお知らせは、メールアドレスのご登録で受け取れます。

よくある質問

命令の名前はJw_cadと同じですか?

複線・包絡・伸縮・パラメトリック変形・コーナーなど、おおむね同じ名前にしています。英字キーの割り当てもJw_cadの初期設定に合わせています。

WindowsのJw_cadとMacのOlmeで、同じ図面を行き来できますか?

OlmeはJWW形式(.jww)で開いて、JWW形式のまま保存できます。事務所のWindowsと自宅のMacで同じ図面を扱う、といった使い方ができます。

外部変形は使えますか?

使えません。外部変形で描かれた線や文字は、ふつうの図形として開いて編集できます。

トラックパッドだけでも使えますか?

使えます。拡大・縮小はピンチと2本指、画面の移動はOptionを押しながらのドラッグ、全体表示は⌘0です。ただ、右クリックの読取点やクロックメニューを多用するなら、左右のボタンがあるマウスのほうが速く描けます。

関連ガイド

Jw_cadは同ソフトの著作権者の著作物です。Olmeは独立に開発されたソフトウェアであり、Jw_cadの著作権者とは関係がありません。